こんばんは!須田祐樹です!
みなさん、LDLやHDLという言葉を聞いたことはありませんか?
健康診断や採血をするときに見るあの数値、コレステロールです。
私たちの体の中にはLDLと呼ばれる悪玉コレステロールと、HDLと呼ばれる善玉コレステロールが存在します。
「コレステロールは体に悪い」とは聞いたことがあるかも知れませんね。
まずはこの善玉コレステロールと悪玉コレステロールの違いについて再確認して下さい。
コレステロールは水に溶けない脂質のこと
コレステロールは水に溶けない脂質です。コレステロールはたんぱく質と結合して血管の中を通り、全身を巡ります。
コレステロールには良い印象がないかも知れませんが、体の組織を作るのにはなくてはならない物質なのです。脂質を燃焼する際にもコレステロールが必要になってきますし、ホルモンをコントロールする際にもコレステロールが重要な役割を担っています。
また、血管を丈夫にする働きもあるため、脳出血などの血管系の疾患も予防する働きもあるのです。
善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)
コレステロールがたんぱく質と結合した物質が血液中に存在する状態をリポたんぱく質と呼びます。その中でも比重の高いたんぱく質をHDL(善玉コレステロール)と呼び、比重の低いたんぱく質はLDL(悪玉コレステロール)と呼びます。
たんぱく質を全身にめぐらせる悪玉コレステロールなのですが、血中に悪玉コレステロールが増えすぎると余分な悪玉コレステロールが動脈内に付着(停滞)する特徴があります。
血管内に悪玉コレステロールが停滞することで血栓ができ、脳梗塞や心筋梗塞などの血管の疾患にもつながってしまうのです。これが悪玉コレステロールと呼ばれるゆえんなのです。
それに対して善玉コレステロールは、血管内から余分なコレステロールを排除する働きがあるので、悪玉コレステロールと差別化するために善玉コレステロールと呼ばれています。
卵を食べてもコレステロールは上がらない!
昔から「卵を食べるとコレステロールが上がるから、多くとも1日1個までにしなさい」と言われたことはありませんか?
しかしこれは1913年にロシアでウサギを使った実験から得られた結果に基づくデータなのです。かなり昔ですよね・・・
実験ではウサギに卵を食べさせると、血中コレステロール値が大幅に上昇し、それゆえに卵はコレステロール値を上昇させる食べ物と考えられていました。
しかし、これはあくまでもウサギの実験であって、人はコレステロールを摂取しても代謝により排出するため、「卵=コレステロール」と考えるのはおかしいとされています。
卵のコレステロールの安全性を立証するための実験
健康な被験者に毎日2個の卵を2ヶ月間に渡って食べてもらう実験を行ったところ、大半の人はコレステロール値は上昇しなかったというデータがあります。
ですが一部の人はコレステロール値が上昇してしまいました。その人たちには共通する疾患がありました。もともとコレステロール値が高い人や高脂血症の人はコレステロール値が上昇する傾向にありました。
卵は善玉コレステロールを増やす!
卵にはHDLと呼ばれる善玉コレステロールを増やすためのレシチンという成分が含まれています。
そのため、卵を食べる事によってコレステロール自体は増えますが、善玉コレステロールも増えることによって、血中のコレステロール値が自動的に調整されます。ですので「健康な人」は卵を多く食べてもコレステロール上昇にはつながりにくいとされています。
栄養素豊富な卵はカロリーも高い
サイズにもよりますが、卵1個のカロリーはおおよそ90~100キロカロリーと言われています。卵には食物繊維やビタミンCこそは不足していますが、良質なたんぱく質やビタミン、ミネラルは豊富に含まれています。
また、卵は幅広く料理に使われているので、高カロリー食材になりかねません。カロリー面でも食べ過ぎには注意しましょう。
卵は免疫力をアップし、美容効果も高い!
卵のメリットその①:免疫力をアップし、風邪などを予防
卵白にはリゾチームという成分が含まれています。これは風邪薬にも使われている成分で、細菌のムコ多糖類と呼ばれる細胞壁を加水分解により溶かす作用のある酵素です。卵白には菌を攻撃する作用も含まれているんですね!
卵のメリットその②:美容にも良い
卵にはアミノ酸も豊富に含まれています。
アミノ酸は体内でコラーゲンを生成するのになくてはならない成分なのです。肌の潤いを保つコラーゲンですが、これは肌に直接塗っても効果がなく、直接食べてもその大半は吸収されることはありません。
「なんでよ?コラーゲン鍋とかコラーゲン配合の化粧品もあるやん!!!」って思われる人は、僕の他の記事にコラーゲン特集をしているので参考にして下さいね。
★⇒コラーゲンは食べても効果がない?肌に塗っても効果がない?ビタミンCも大切!
卵のメリットその③:がんも予防
卵には体内で生成出来ない9種類の必須アミノ酸が全て含まれています。
その中でもメチオニンというアミノ酸は肝臓から毒素を抜き取り、肝臓や腎臓の働きを助長する作用があります。さらにがん細胞の発生も抑制する効果があるとされています。
悪玉コレステロールが遺伝的要因で高い人が30万人もいる
日本には遺伝的要因でもともとコレステロールが高い人が200~500人に1人いると言われています。
全国では約30万人にも及びます。これを家族性高コレステロール血症と言われているのです。卵の食べ過ぎには十分注意し、極力生活習慣の見直しと食生活の改善を意識して下さいね。
さいごに
「卵=悪玉コレステロール増殖」にはならないのですがいずれの食品にしても「食べ過ぎ」は良くありません。多くの食材をまんべんなく食べるように心掛けましょうね
以上、すだっちでした(*’▽’)